《番犬女》は俺のもの
第30章 茜さんは、俺のもの
こうしたら見えない。
「もう分かってる筈だよね? ここが女の子の弱点だって」
湿った布越しに、擦りあげる──。
「…ッ ぅ……」
「歯、食い縛っちゃってさ…可愛いね」
やっぱり慣れていないから
彼の指が筋をナゾルと茜は本能的に怯えてしまう。
“ 身体中にキスしまくって…ッ、大丈夫だよって耳許で囁きたい…… ”
うぶな彼女の反応に
男の妄想は尽きないものだ…。
気丈な茜さんが
俺の指の動きひとつひとつに反応する…
震えて、悦んでる…
それを見たら、俺まで震える。
湯を浴びピンク色に薄く色付いた彼女の肌に、零はキスをする。
まだシャワーを片手で持ったまま、壁に押し付けて舌を這わした。