《番犬女》は俺のもの
第30章 茜さんは、俺のもの
「ごめん…俺、もう、挿れ た イ‥‥」
「──…!?」
「…優しくする…絶対」
「……」
挿れたい……、って
茜がその意味を理解するまで、数秒ほど要した。
「…っ…そうやって」
茜は眉間にシワを寄せ、上気した顔で前を睨む。
キスしてくる零の肩越しに見える…鏡に映り出された自分と、睨み合う。
「…お前はいつもそうやって…私を逃げられないようにしてくるよな……!!」
「──…ごめん」
水を吸ったズボンを落とし、自身を解放した零は…彼女の秘部から指を抜いて、その先端を添えるようにあてがった。