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《番犬女》は俺のもの

第31章 茜の反撃


「茜ちゃん!沸騰してるよ」

「そうだな…よし、これを…こっちに…」

「全部は入れないで、先ずは3分の1ね」

「…うん」


生クリームをボウルに流し込む。


“ 待っとけよ…篠田 ”


混ぜる茜の目付きは、真剣そのものだった。







───…






翌朝

月曜の朝だ。


緊張気味に鞄を持ち、登校した茜。



ガチャ──


ドサドサッ




「‥‥‥」



メラメラに燃えたぎっていた彼女の闘争心は、いきなりくじかれる事になった──。


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