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“ 普通持ってくるか？チョコレート用の袋を ”


凰鳴の番犬は──今日は朝から不機嫌だった。


その原因は、言わずもがな。
あのモテモテ男のせいである。


“ 駄目だ駄目だ、戦いの前からイラついていては…あいつに挑めない ”


グッと堪えて、茜は席についた。



席に……ついた途端──



「久藤さん！おはようございます！」

「はい、チョコレートです♪」

「…その…これを茜さんに…//」



......



「…っ、ああ……ありがとう」


何だろうな

教室中の、男子からの視線が痛いんだが(汗)



「茜さんって、甘いもの嫌いですか……？」

「……っ。( ﾀｼﾞｯ )」


嫌いだけどさ


「──…いや…そんな事は、ない…」

「よかったぁ…、じゃあこれ♪どうぞ」

「……ありがとう」



一瞬のうちに、茜の荷物は倍に増えた。