《番犬女》は俺のもの
第6章 おさめた拳 ( コブシ )
えっ・・・・・
「…いッ…つ‥」
「ほら…こんなに腫れてるし」
「──??…」
彼の指が触れたところにピリリと痛みが走り
茜は驚いて肩をすくめた。
零は面白がるように指を滑らす──
「フフ……こんなに熱くなってるし」
「~~~ッ」
その言い方…なんだかエロい!
「自分のほっぺたどんなか見てみたら?」
「…ッ痛いからさわるな…!!」
たまらず零の手を払う。
そういえばそうだった…
確かに左頬が熱をもってじんじんと疼いてきた。
っとそれ以前に、顔が近いんだよ
「……篠田!離せ、近い…」
後ずさりしようとしても腕を捕まれている。
「……!?」
「とりあえず、保健室行こうか」
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