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《番犬女》は俺のもの

第6章 おさめた拳 ( コブシ )



「泣いてたんだ…」


「…?」


「…花崎さんが、泣いていたんだ」




それはこの夏のこと


水泳の授業中を狙って、花崎さんの下着を盗んだストーカーがいた。


下着はその後に返ってきたが…犯人の言及は警察によって封じられた。



未成年の、ほんの出来心がまねいたことだ


大きな事件になったわけでもないし、このまま穏便にすませましょう…



そんな風潮のなかで、茜は思った




《許してたまるか》と。









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