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それから直ぐに、

母方の祖母が唯一、私を引き取ってくれるという話が挙がった。



元々母は、名家の生まれで

勘当同然で父と結婚したと聞いていた。


父方の祖父母は早くに病に伏せっており、

私の産まれる前に亡くなってしまった。


そんなことから、

祖母という血縁者に会うのは この時が初めてだった。



「あなたですか、花咲真央は」


厳格な雰囲気を持つ人だった。