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スーパーボール

第18章 カメライト*にのあい*星屑

「あ、相葉君助けてー!二宮が俺を殴ってくるー」

「ちょ、国分先輩!」
「何してるの!」

国分先輩が相葉君に抱きついた。
だから、相葉君と俺がほぼ同時に国分先輩に言葉を向けた。

「ちぇー、あ、相葉君いたじゃん」

「「だからって、
抱きつかないでください!」」

見事に相葉君と言葉が被った。

「あらー、息ピッタリー。んじゃ、俺先生に提出するものあるから」

国分先輩は、
部室から出ていってしまった。

「あ、ニノ、今日は遅くなるかも」
「え、そうなの?」

「うん、そろそろ大会近いからさ」

「そっか…」

寂しいけど、しょうがないか。
相葉君には、相葉君のやることがあるんだもんね。

「じゃ、またね」
「あ…うん。分かった」

番号なんて、聞けなかった。
相葉君が部活に忙しそうで。

ガララ!

「あれー?聞けなかったのー?」
「国分先輩……」

今、無償にイラついた。

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