テキストサイズ

スーパーボール

第19章 チェスボード*モデルズ*焼き肉

「ふへへ~」

お酒が入った相葉さんは、乱れてた。

「潤はー、イケメンだもぉーん」
「いや、そんなこと…」

急に名前で呼ばれてキュンってした。

「モテりゅ?」
「はい?」
「モテりゅでしょお?」

身を乗り出すどころか、
テーブルの下を潜って俺の足元にいる。

「まあ…そこそこ」
「んー!」
「へ?」

「んーんーんんー!」

なんか口を尖らせて、揺れてる。

「どうしました?」
「きゃのじょは?」
「え?」

さっきから質問攻めなんですけど…。

「いるんでしょ!いるんでしょ?」

なんでそんな涙目なの?
もう、可愛いな。

「いや、いないです」
「えっ!そーなの!」

一気に笑顔になった。
ねえ、なんで?

俺に気があるわけ?

「じゃーじゃー、俺はアリ?」

テーブルの下から出てきて、
俺の隣に座った。

「ア、アリ?」

ビックリし過ぎて、声が裏返った。

「そ、俺はアーリー?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ