スーパーボール
第20章 ペンシック*山*トーン
「これ微妙ですよ」
「「え?」」
いつになく曖昧な返事。
「賛否両論ですね、コレは。」
先生と目を合わして、
もう一度二宮君に向ける。
「小佐野先生、描き直しましょう」
二宮君が先生に一言、告げた。
「コレじゃダメです。今回は櫻井さんの言ってる通りですよ」
先生がバツが悪そうな顔をして、
二宮君と俺に怒鳴り付けた。
「もー!描きゃあいいんだろっ!」
いつもの白いタオルを頭に巻いて、
机に向かってペンを走らせる。
「ニノ、今日は無しで。」
「わっかりましたー」
二人の“無し”とは
トーン無しって意味。
全て手描きで行う。
先生が乗り気じゃないときにやる。
二宮君も大変なんだなあ。
「櫻井さん」
先生が俺を呼んだ。
「はい、何でしょう」
「糖分、ちょーだい」
「あ、今持ってきますね!」
取りにいこうとすると、
先生が俺の腕を掴んでた。
「…翔ちゃんのちゅう、ちょーだい」
…まだ仕事中ですけど。
「お願い、頑張るから…」
「してやって下さいよ」
二宮君からも言われた。
「しょうがないですね…」
大野さんの唇にキスすると、
大野さんは満足そうに笑ってまた真剣な顔をして机に向かった。
「「え?」」
いつになく曖昧な返事。
「賛否両論ですね、コレは。」
先生と目を合わして、
もう一度二宮君に向ける。
「小佐野先生、描き直しましょう」
二宮君が先生に一言、告げた。
「コレじゃダメです。今回は櫻井さんの言ってる通りですよ」
先生がバツが悪そうな顔をして、
二宮君と俺に怒鳴り付けた。
「もー!描きゃあいいんだろっ!」
いつもの白いタオルを頭に巻いて、
机に向かってペンを走らせる。
「ニノ、今日は無しで。」
「わっかりましたー」
二人の“無し”とは
トーン無しって意味。
全て手描きで行う。
先生が乗り気じゃないときにやる。
二宮君も大変なんだなあ。
「櫻井さん」
先生が俺を呼んだ。
「はい、何でしょう」
「糖分、ちょーだい」
「あ、今持ってきますね!」
取りにいこうとすると、
先生が俺の腕を掴んでた。
「…翔ちゃんのちゅう、ちょーだい」
…まだ仕事中ですけど。
「お願い、頑張るから…」
「してやって下さいよ」
二宮君からも言われた。
「しょうがないですね…」
大野さんの唇にキスすると、
大野さんは満足そうに笑ってまた真剣な顔をして机に向かった。