テキストサイズ

スーパーボール

第1章 カレンダー*山*復縁

ピーンポーン。

ほら、今日も来た。
俺は玄関に向かい、ドアを開ける。

大「ご飯、まだでしょ?」

俺が、応答する理由は一つ。

以前、無視を決め込んだ俺は鍵をかけてベットで寝ていた。

目覚めたときに目に入ったのは、
智の顔だった。

俺が、驚きの声をあげると

『よかった』

と、安堵の息を吐いた。

俺は、パニック状態だった。

鍵はかけた。
誰も入れないのに…。

そんな俺に智は、言った。

『死んでるかと思って…大家さんに頼んで開けてもらった』

そこで、俺は大家への信頼を無くした。

勝手に部屋に入られたらたまったもんじゃない。

だから、俺は智を部屋に入れなければいけない。


大「今日は、カレーかな」


俺の顔を見て、にこにこする智。
どうして、俺に構うんだろう。

もう、俺達の関係は終わっただろ?

お前だって…仕事があるだろ。

毎日、俺んち来て仕事しないで…。

お前は生活できてるのかよ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ