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スーパーボール

第1章 カレンダー*山*復縁

俺は、違反を犯した。

ドロップは、一人一つと決まっている。

なのに……
俺は、二宮くんに二つのドロップを売ってしまった。

松本さんは、言った。

松『仕事に私情を挟んだらダメ』

わかってた。
わかってたはずなのに……。

我慢できなかった。

二宮くんの気持ちを、決意を
踏みにじる訳にはいかなかったんだ。


櫻「きっとって…どういうことだ?」


いつまでも、ウジウジしてらんない。


「俺、もうここにはいられないんだよ」


他の時間軸に飛ばされることになった。

ここには、二度と戻ってこれない。
もう……二度と翔ちゃんには会えないんだよ……。


櫻「どうして?」


「それは…言えないっ…」


せっかく現実を受け入れた翔ちゃんに
俺が二宮くんにドロップを売ったことを知られたくない。


櫻「智」


「な─」

『なに?』
そう聞こうとしたら、抱き締められた。

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