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スーパーボール

第1章 カレンダー*山*復縁

(櫻井side)

俺は、ずっとアイツに依存してたようなもんなんだよ。

ほら、アイツの名前すら思い出せない。

これも、智が売ったドロップの効果なんだろうな。

智は、言おうとしないけどな。


大「翔、ちゃ…ん」


俺の体を抱き締めもせずに、胸のなかで泣き出したんだ。

都合がいいことは、わかってる。

俺に愛を注いでくれた智を、
何度も拒絶した。



だから……今度は俺が智に愛を注ぐ番…



大「ごめん…また──」



その先の言葉を聞きたくなかった。

だから、唇を重ねた。

大「んっ…ふぅ……」

久々に聞いた智の甘い声。
やべぇ…これ……


止まんねぇかも…。



「智…」


大「翔ちゃん……好き」


どれだけ、どれだけ、智が俺を想っていても……

俺が智を想っていても……



叶わない運命は、

切り開かれるばかり……。

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