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スーパーボール

第12章 エンジェルクッキー*にのあい*視線

「…そうかな」

纏っていたオーラが暗くなった。
黄色から、紺へ。

「そ、そうだよ」

自分じゃないみたいだ。
こんな風にペラペラと喋ってるなんて。

「君はこの辺りに住んでるの?」

オーラが一気に明るくなって、
俺に問いかけていた。

「え?」

「四回目だよね?会うの」

覚えてたんだ。
って、嬉しくなってしまった。

「あ、うん。ジョギングコースで…」

「走ってるの?こんなに朝から」

「うん、涼しいから」

季節は、夏。
早朝は、涼しいことが多い。

だから、夏は早朝に走る。

「え?俺、もしかしてジョギングの邪魔してる?」

「ううん、大丈夫だよ。ここ、休憩するとこだから」

フォローすると、君は
「良かった」と息を漏らした。

「君は?この辺りに住んでるの?」

今度は、俺から問いかけた。

「ううん。俺は、隣の町に住んでる」

隣の町?
なら、なんでこの公園にいるの?

「隣の町か…」

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