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スーパーボール

第14章 フーセンガム*櫻宮*笑顔

本当に上野で降りた二人。

そして、翔の肩に頭を乗せて気持ちいい微睡みに呑まれそうな俺。

櫻「和也」
「んー、なに?」

櫻「超ねみぃ……」

俺の頭に、コツンと頭がぶつかる。

「次の駅で降りるから…頑張って」

俺も眠いのを相当、我慢してる。

櫻「じゃ、家着いたらシよ」
「えっ」

目が点になった。
『する』?また?

櫻「ダメ?」

囁かれるようにお願いされるから、
どうしても断れない。

「わかった」

承諾してしまった。
もう、後には引けないなあ。

でも、気持ちいいからいいやって感じもしたりする。

だって、翔とのエッチは愛を感じられる。

この歳で、愛とかまだ早いって思ってたけどそんなことない。

愛を育むのに、年齢なんて関係ない。

高校生だって、人を愛す。
愛されたい。

その理想を現実に出来た俺らってスゴいと思わない?

「ねー、翔」

櫻「ん?なに?」

「秘密ー」

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