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スーパーボール

第14章 フーセンガム*櫻宮*笑顔

櫻「どうする?俺んちでいい?」
「……うん」

家では出来ない。
だって、姉ちゃんにバレたから。

聞き耳たてられそう。

あ、姉ちゃんは里帰りも含めてこっちにやってきたらしい。

櫻「和也、ここ行ってみる?」
「え?」

翔が指をさすほうを見上げる。


『ホテル H』


……ラ、ラブホ。

「む、無理無理無理無理無理!」

お金ないし、何より心の準備ってものが…

櫻「よし、決定!行こうか」


手引かれて結局、受付に到着。

櫻「あ、じゃあここで」

翔が話を進めてくれてるから、
俺は後ろに隠れてれば……。

櫻「和也は?ここでいい?」

「え」

急にふられて、ビックリした。
一瞬、答えに迷った。

櫻「ここでいい?」

爽やかな笑顔を見せてくれたから、
反射的に言ったんだと思う。

「う、うん」

櫻「じゃ、ここで」

受付の人から鍵を貰って、
部屋へと向かった。

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