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小百合

第13章 【二つの螺旋】儀式

湖の畔の、白い屋根の家。

紅葉はそろそろ終わりかな。
落ち葉がスゴかったな。

旦那様の静かな方の車で夕方着きました。

!!!
小百合、この女知ってる。
なんでこの女がここにいるの?
しかも、あのビスチェを着てる。

やっぱり・・・宴・・・

「ご苦労さん。明日の式の準備は?」

「はい、滞りなく。」

式?

「小百合、明日は私達の結婚式だよ。」

あ、・・・旦那様。
でも、ビスチェの女。
あの老人が関係してるの?

聞くことが出来ないまま、家に入りました。

荷物の整理をしようとしたら、彼女が持ってっちゃった。

リビングに通されて。

!!!
ロッジ風の普通のお部屋なのに、ソファーやテーブルが全部部屋の隅に寄せられてて、部屋の真ん中に天井のハリから、ロープが垂れ下がってたの。
テーブルの上には、女を責め立てる為の道具が並んでて。

そっか・・・
あの女性は、その為の・・・って思いました。

旦那様は、ソファーに腰を下ろしました。

「小百合、お前も座りなさい。
彼女が全てやってくれるよ。」

旦那様の隣に座りました。

「小百合、明日は白いドレスを着てもらうよ。
私がデザインしたドレスだ。
私の伴侶を皆に披露したい。
皆の前で式を挙げよう。」

「はい、旦那様。」

スッゴく不安でした。
あの女がイヤ。
笑えないよ。ドキドキするだけ。
あの女がイヤ!

彼女が部屋にきたの。

「ようこそおいで下さいました。
明日の式まで、おくつろぎください。」

小百合ね、なんかイヤだったの。
なんかイライラしたの。

だから・・・

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