テキストサイズ

小百合

第14章 【調教日誌】師様

ナニ?この安心感。
私さ、ガンダムとか興味ないし。
笑うと目が無くなっちゃうね。
なんか言う度に楽しそうに笑うのね。

小百合ね、確かめました。
「あの・・・貴方はいつかの大きなお屋敷で、女性を縛ってらした方ですよね?」

「ええ、そうです。あの時が小百合さんと初対面です。結婚式の時もいましたよ。小百合さん、綺麗でしたね。」

「あの・・・貴方も私を?」

「いやいや、私はね、裏方専門。あの結婚式のプロデュースは私ですよ。それで報酬を貰ってる。
サイドビジネスですけどね。」

「女性を縛ったり?」

「はい、縄師とか緊縛師なんて言われますが、それほど上手じゃないです。」

ニコニコして、凄いこと言ってる。

「ちょっと寄り道していいですか?」

どこに寄るかと思ったら、道沿いの大きな模型屋さん。

「すぐ戻りますから、待ってて下さい。」

「ヤダ、一緒に行きます。」
着いて行きました。

スゴォい。プラモデルイッパイ。

何を買うのかな?
あ、プラモデルなんだ。
飛行機?
小百合もなんか、ワクワクしたよ。

「素敵な趣味ですね。」

しまった。ウカツに褒めたら、喋べる喋べる・・・

車の中で、ずっと喋ってました。

「あ、ここです。」

駐車場で車を降りて、ビルの地下、暗い廊下の先の立入禁止って貼ってあるドアを入りました。

うわぁ・・・凄すぎる光景。
安心感は、一気に危機感に変わりました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ