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小百合

第18章 【奴隷妻の夜】一夜

調教部屋の天井の鏡に、全裸の小百合が写っていたの。

ただ、仰向けに寝ているの。

突っ張るような、痛みに似た感覚が身体中に感じるの。

わからなかったよ。

身体がね、全く動かないの。

顔を横に向けようとすると、耳がちぎれるように痛い。

起き上がろうと、腕を曲げようとすると、刺されたような痛みが走るの。

なんで?

鏡の中の裸の自分の変化に気付きませんでした。

「小百合、起きたのかい?」

ベッドの足元の方から声がしました。

「旦那様・・・」

「無理に動かない方がいい。
肌が切れたら、そこから肉も切れるぞ。」

???

「お前の身体はな、
全身を釣り糸で縛ってある。」

首も動かせない。
え?指も・・・

「動かしていい場所を教えてやる。
肩は動くが肘は曲がらない。
腰は動く。
脚の付け根は動くが、膝は曲がらない。」

・・・そんなこと・・・

肘をゆっくり曲げてみたの。

指の股が痛い!

首を曲げてみたの。

耳がちぎれるように痛い!

「人形は、動かないものだ。」

鏡の中の小百合の手脚、身体に、旦那様は、太い包帯を巻いていきました。
何本も何本も。
真っ白になっていきました。

顔と、乳房と、股の部分を除いて
真っ白になっていきました。

夢?

現実でした。

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