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小百合

第6章 【闇と光と】春と冬の記憶

普通の毎日の仕事は、ちゃんとしてたよ。

でも、パートナーや男の人と一緒だったりすると、しゃべれなくなるの。
女の人だと、何ともないのに。

その雰囲気は、伝わっちゃうんだよね。

課長に何度か呼ばれたけど、レイプの過去なんて言えなかった。

そのうち、男の人との仕事は、課長と組むことが必然的に増えました。

忙しさと課長の気配りで、次第に少しづつ、打ち解けることが出来てきたかな。
仕事仲間とか、だんだん。

だけど、電車だとか知らない男の人は、まるっきりダメ。

暗がりは、MAXダッシュだったなぁ。



あれは、少しだけ週明けの準備が間に合わなかった土曜日。

1人で2時間位の休日出勤。

誰もいない、裏の倉庫。

ノックと扉が開く音がしたの。

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