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小百合

第6章 【闇と光と】春と冬の記憶

休日出勤から2週間位かな。

お仕事が落ち着いた頃、課長に打ち明けました。

職場面談と名打った個人面談。
会議室で。

レイプされたこと。
男の人が怖いこと。
自分ては、どうにも出来ないこと。

課長?
課長は、あの時34歳だったかな。
中肉中背。
既婚で、お子さんはいませんでした。
残業の多さや休日出勤から、御家庭が想像出来ちゃったな。

課長ね。
「それで理由がわかったよ。
辛かったね。よく話してくれた。
私なりに、決心したいから、数日、時間をくれるかい?
間違った結論を出すかもしれないが、それでも、私は結論を出したいと思う。」
って。

小百合ね、
「おまかせします。」
って答えたの。

一週間後、それは、思いもしなかった課長の結論でした。

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