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小百合

第6章 【闇と光と】春と冬の記憶

「課長・・・
助けてくださいますか?」

課長ね、
見せたことのない眼差しで笑顔を返してくれたの。

小百合ね、
泣いちゃったの。

一緒に、焼き魚とうどん、食べたの。

別々にお店を出ました。
翌日の約束をして。

眠れなかったな。

あの時を思い出しちゃって。
悔しくて、恥ずかしくて、怖くて、身体が震えて。

結局、外が明るくなってきちゃって。

いったい、課長は、こんな小百合をどうやって直してくれる気なんだろう。

朝、シャワーを浴びながら、鏡に写る自分を見ました。

お化粧、してこ。



花柄のワンピース。

午前10時、昨日と同じ駅前で、待ちました。

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