小百合
第6章 【闇と光と】春と冬の記憶
気付いたのは小百合だけかな。
課長、元気ないの。
小百合がいけないんだよね。
課長からメール。
土曜日、同じ時間に同じ場所で。
毎週土曜日に課長と会いました。
大きな街に行ったの。
人の波の中を少し後ろを必死でついて行きました。
水族館に行ったの。
手をつなぎました。
バーでお酒を飲みながら、他愛のない話で二人で笑いました。
高原のドライブに行ったの。
肩を抱かれて歩きました。
美術館の散策路で、キスしました。
半年くらい?
リハビリは、日常も変えてくれました。
「小百合さんって、そんなに笑う人だったんだね。」とか、
課長以外の男の人と組んで簡単な仕事をしたり、とか。
男の人が怖い。
変なドキドキや、身体が否定する震えは、土曜日の別れ際のリハビリが癒してくれたの。
いつも決まった、あの場所。
ギュッて抱いてくれたの。
ただ、立ったまま、抱きしめてくれたの。
5分?10分くらい?
んで、おやすみなさい、また来週。
課長から、課長自身のあることを打ち明けられたのは、仕事がひと段落した週末でした。
課長、元気ないの。
小百合がいけないんだよね。
課長からメール。
土曜日、同じ時間に同じ場所で。
毎週土曜日に課長と会いました。
大きな街に行ったの。
人の波の中を少し後ろを必死でついて行きました。
水族館に行ったの。
手をつなぎました。
バーでお酒を飲みながら、他愛のない話で二人で笑いました。
高原のドライブに行ったの。
肩を抱かれて歩きました。
美術館の散策路で、キスしました。
半年くらい?
リハビリは、日常も変えてくれました。
「小百合さんって、そんなに笑う人だったんだね。」とか、
課長以外の男の人と組んで簡単な仕事をしたり、とか。
男の人が怖い。
変なドキドキや、身体が否定する震えは、土曜日の別れ際のリハビリが癒してくれたの。
いつも決まった、あの場所。
ギュッて抱いてくれたの。
ただ、立ったまま、抱きしめてくれたの。
5分?10分くらい?
んで、おやすみなさい、また来週。
課長から、課長自身のあることを打ち明けられたのは、仕事がひと段落した週末でした。