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小百合

第6章 【闇と光と】春と冬の記憶

でもね、
御主人様以外の男の人には、まだ抵抗があったの。

電車とか、飲み会の席とか。

偶然に触れただけでも、ビクッてしちゃったりして。

でも、喋れます。笑顔でいられます。

御主人様に、恩返しをしなきゃ。
最初は、そぉ思ってたの。

でも、気が付いたの。
小百合は、新しい心の病気になっちゃったみたい。

病名はね、




愛奴隷





御主人様の為なら、何でもするようになりました。

御主人様の好みの服装
御主人様の好みの化粧
御主人様のされるがまま。

御主人様は、日常は決して小百合に指一本触れず、みんなの課長。

二重生活が幸せって思ってたなぁ。

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