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「山下さん、ごめんなさい。
私ね、会社、辞めようと思います。」

「そう、それが、小百合さんの結論なんだ。」

「・・・でね、山下さん。
お願いがあるんです。」

「なに？」

「黙ってて欲しいんです。私と課長のこと。」

山下さん、私を見て腕組みしました。

「認めるんだ、課長との関係。
まぁね、キミと課長のことを総務やらにバラしたところで、オレには何のメリットもないし。

たださ、口止めしなきゃいけないのは、オレだけじゃないからね。
もう一人、目撃者がいるから、彼にもちゃんと話さなきゃね。」

山下さん、携帯で、誰かに電話したの。

「もしもし・・・
あぁ、来たよ・・・
あぁ、そぉゆぅこと。待ってる。」

携帯を切って、
「今、来るから。」って。

すぐに会議室のドアがノックされて、男性が来たの。
慌てて目を反らしました。

佐藤さん・・・

会議室に入るなり、
「そぉゆぅことだったんだ。まいったね。」って。

佐藤さん、小百合の後ろに立ったの。
そしたら、山下さんも立ち上がったの。

？？？

「小百合さんさぁ、会社、辞めないで欲しいな。」

後ろから、いきなり抱き締められたの。

！！！