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小百合

第10章 【奥様はマゾ】奴隷妻のお仕事

ビクビクして横たわってる彼女。

三人の黒い男達は、初老の殿方に頭を下げて部屋を出て行きました。

ビスチェの二人の女の人が殿方から離れて、まるで、ゴミでも片付けるようにビニールシートごと、彼女を運び出しました。

淡々と和室が片付けられて行きました。

「さて、ワシゃ寝るぞ。
いい見せもんだった。
※※※君、佐武君、部屋に案内させるから待っていなさい。
あぁ、女達は、これからが大変なんやなぁ。」

???

行っちゃった。

「旦那様?
小百合、怖いです。なんで?
小百合、悪い妻ですか?」

誰もいなくなった和室に、やっと口を開くことができたの。

綾さん達も、小声でなんか話してる。

旦那様は、抱き寄せた小百合の顔を見つめて言ったの。

「小百合、私は、お前を許さない。早く私だけのものになりなさい。」

わからなかった。
小百合ね、小百合が何をしたのかわからなかったの。

部屋に、あのビスチェの二人が入ってきました。

え?

手枷が背中で繋がれたの。
目の前が真っ暗になったの。
スッポリと何かを被されたの。
マスク?

綾さんの声?
「イヤァ、御主人様、私、もうイヤです。」

旦那様が立ち上がった気配。

「旦那様?旦那様ぁ?」

女の人の声、
「こちらです。」

障子が開いて締まる音。
足跡が遠ざかって行っちゃった。

「旦那様?旦那様?」

「小百合さん・・・」
「綾さん?」

寄り添いました。
和室には小百合達以外、誰もいないみたい。

静か・・・

静けさは、ガヤガヤと破られました。

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