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2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第2章 テランからベンガーナへ

リュウ「残念だったね。これでも小学校の時に剣道で全国優勝してるんだ」

男「訳の解らない事抜かしやがって!兄貴挟む内にしやしょう」

男2「おう!」

男たちは、リュウの回りを囲む様に走り出した。

リュウ「……」

集中するんだ……

男・男2「死ねぇ!」

勝負は一瞬で付いた。

リュウはまず、目の前の男の腹部を凪ぎ払い打ち倒す。

そのまま回転の遠心力を用いてもう一人の男の脇腹を殴打した。

男・男2「うげぇ……」

ドサッ

ゴメ「し、死んじゃった?」

リュウ「案ずるな、峰打ちさ……なーんて1度言ってみたかったんだよね。それにしても剣って竹刀よりかなり重たいな……もう手が上がらないや」

ゴメ「多分この近くに盗賊たちのアジトがあるよ……一度村まで戻ろうよ」

僕たちは仕方なくテランの村まで戻る事にした。

テランの王様から幾らかの路銀をいただいていたので、宿屋に泊まる事にした。

リュウ「なんだか疲れたな……」

変化の無い日常が一変した。

僕の心を不安が支配しようとしている。

だけど、それと同じくらいの期待があった。

こうなったらやるだけやってやる。

僕は強い意思を持って眠りに付いた。



?「貴様等では俺は倒せんぞ」

盗賊「馬鹿かお前は……この数の差をどうやって覆すと言うのだ?」

ここはベンガーナの北西に位置する山脈。

30人程の男たちが、一人の男を囲んでいる。

盗賊頭「虚勢を張るな。貴様が戦えない身体なのは知っている」

?「ならば無駄口を叩く前に掛かってくるんだな」

盗賊「コイツ、舐めやがって……頭、俺はもう我慢ならねぇ。八つ裂きにしてやる!」

?「『アバン流刀殺法……海波斬』!」

盗賊頭「は、早い!」

盗賊「ぐ、ぐぇ……」

ドサッ…

?「全盛期の半分と言った所か……」

盗賊頭「おのれ『ヒュンケル』……者共かかれ!」

ヒュンケル「無駄だ!もう終わっている……余計な真似を」

ドサッ…ドサッ…

ヒュンケルの回りを囲んでいた盗賊たちが、次々と倒れていく。

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