テキストサイズ

2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第2章 テランからベンガーナへ

旅人「さぁ、着いたよ。あれがベンガーナ城だ」

リュウたちの目の前には、デパートより壮大にそびえ立つ城塞があった。

魔王軍との戦いを経て、城をより強固なものとし、非常時には国民を守る砦として活用するらしい。

バーンとの戦いで成長したのはダイたちだけでは無く、かのベンガーナ王も大きな成長を遂げたのだろう。

僕の中では傲慢なイメージが強いままだが、謁見が楽しみだ。

旅人「ご苦労様」

衛兵「おぉ、『シウバ殿』。長旅お疲れ様でした。ベンガーナ王が首を長くしてお待ちですよ」

どうやら旅人は、シウバと言う名前らしい。

ベンガーナ王から何か依頼されていた様だ。

シウバ「それと、彼はテラン王からの書簡を届けに来たそうだ。丁重にお招きしてくれ」

衛兵「かしこまりました。旅の御仁、長旅お疲れ様です。王と謁見のセッティングを致しますので暫しお待ちを」



待つこと30分……

ゴメ「一体いつまで待たす気なんだろう」

リュウ「仕方ないよ。テラン王の書簡を持ってきたって言ったって、僕は只の一般ピープルだしね」

ガチャ……

衛兵「大変お待たせ致しました。ベンガーナ王がお会いになります」

僕たちは、案内されるがままについていく。

衛兵「ベンガーナ王にくれぐれも粗相の無いようにお願いします」

大きな扉の向こうには、大きな椅子に座わりふんぞり返っているベンガーナ王『クルマッテカⅦ世』がいた。

その威圧感は、僕から見てもただ者ではない。

ベンガーナ王「ふむ、遠路はるばるご苦労だった。テラン王の書簡、しかと拝見した……が、賛同はしかねる」

リュウ「賛同?ベンガーナ王、僕は内容を伺っおりませんゆえ理解が出来ません」

ベンガーナ王「そうか、それはすまない。テラン王は主を新たな勇者と担ぎ、新たな敵と戦って行こうと言っているのだ」

リュウ「……!」

ベンガーナ王「勇者ダイは……あの少年は確かに強烈だった。私はこの1年、各地からまだ見ぬ強者を捜していたのだ。紹介しよう……ベンガーナの勇者シウバ!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ