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クロコダイン「地底の穴の探索は島のモノ達に任せて俺が来たということだ。間一髪だったがな」

シウバ「クロコダイン、救援感謝する。リュウ殿にも、我々が不甲斐ないばかりに迷惑をかけたな……」

リュウ「シウバさん、そんなこと無いですよ。それに敵の大将を倒したんですよね？」

シウバ「うむ……情報を得る為生け捕りにしたかったのだがな。どうやら『影』だったらしい」

クロコダイン「シウバ殿でも手を焼く程の強さとは……敵は予想以上に手強いな」

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そして宴が終わり、人々は普段の生活に戻っていった。

ベンガーナ「皆の物、大義であった。ここにいるただ一人でも欠ければ此度の勝利は無かっただろう」

アキームたち、戦車隊から歓声が上がる。

ベンガーナ「リュウ殿、クロコダイン殿、ベンガーナの為のご助力感謝しますぞ」

クロコダイン「して、ベンガーナ王これから如何されるおつもりですかな？」

ベンガーナ「その事だが、簡易な報告は文にて飛ばす手筈だが……近々世界の王を集めたサミットが予定されておる」

クロコダイン「なるほど……俺が呼ばれたのも元々はサミットの守護の為、と言うわけか」

ベンガーナ王「うむ、今回は大魔王バーンの時とは違い敵が魔界から何らかの方法でやって来ている。魔界へ続くとされるグレムリン島の地底調査を兼ねてという事だったのだ」

シウバ「だが、敵の動きは想像以上に早かった……各地の情報を一刻も早く集めなければいけない」

アキーム「その事ですが一件報告があります。先日、ヒュンケル殿が出会った竜魔導ザンザと言う魔族が、各地の悪意ある人間達を操っているかもしれないと言う報告が入っております」

シウバ「近頃盗賊を生業とする輩が増えているのはやはりヴェルザーの策か……」

クロコダイン「むぅ、竜魔導ザンザに魔界騎士ボルナーク……魔王軍にも劣らない精鋭を集めている様だな」

僕は皆の話を茅の外から聞いていた。

ベンガーナ王「さて、サミットまではまだ幾日か時間がある。シウバにクロコダインよ……一つリュウ殿を鍛えてみてはどうかな？」