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2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第3章 武者修行

ヘル・マン「ヒョヒョ、やはり我が調査力は素晴らしい!復興間もないカールなぞ、国王アバン不在なら赤子の手を捻る様なもの……のう、女王フローラよ?」

フローラ「く、貴方は何者です!?」

ヘル・マン「我が名は妖魔傀儡師ヘル・マン。冥竜王ヴェルザーの命により地上へと参上した」

フローラ「何が目的ですか?」

ヘル・マン「勿論、人間共を根絶やしにするためよ!」

へル・マンが手を振りかざすと無数の死霊が現れた。

衛兵「フローラ様、ここは我々が……お逃げ下さい!」

フローラ「いえ、国王代理として今逃げ出す訳にはいきません」

へル・マン「いいですねぇ……私の好きな殺しがいのある獲物です。さぁ、死霊たちよ……殺れ!」

へル・マンの号令に、死霊たちが炎を吐き出す。

衛兵「フ、フローラ様!!」

……?

……誰もが諦めた瞬間、眩い光がフローラを包んだ。

アバン「間一髪でした。すいません、遅くなりましたね」

へル・マン「お前は……アバン!」

アバン「死霊を操るネクロマンサーか……」

へル・マン「くくく、対アバン用の秘密兵器を使う事になるとはな……」

アバン「秘密兵器だと……?」

へル・マン「そうだ……いでよ、我が僕たち!」

へル・マンの呼び掛けに答える様に、2つの暗黒の炎が出現した。

燃え盛る炎は、次第に体を成し高齢の老人に姿を変えた。

アバン「あ、貴殿方は!?」

マトリフ「よぉアバン、久しぶりだな」

ブロキーナ「ゴメンねぇアバンちゃん。こんな再会の仕方で」

へル・マン「どうだ……貴様にかつての盟友たちを殺せるか!?」

マトリフ「もう死体だってぇの。アバン、遠慮はいらねぇぞ」

アバン「非道な……死者の身体を冒涜するなど許せはしない!」

ブロキーナ「アバンちゃん、攻撃するよー!」

アバンは、ブロキーナの声に反応し攻撃を避ける。

へル・マン「く、元々のレベルが高いせいか肉体に記憶が宿っている様だな……」

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