テキストサイズ

2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第3章 武者修行

クロコダイン「何?バランでは無いだと!?しかし……その剣、体躯ともにバラン以外の何者とも思えん!」

バラン「私には1年以上前の記憶が無いのだ。1年程前、生死の境をさ迷う重症を負い魔界で倒れていた……そんな私の命を救ったのが我が主君、ヴェルザー様よ」

クロコダイン「記憶喪失か……」

ドグラ「いや、一つだけ覚えている……人間共は生きる値打ちの無い、根絶やしにせねばならん存在と言う事だ!」

ドグラはそう言うと、額に闘気を集中させた。

クロコダイン「む、不味い!」

ドグラ「ふん、中々楽しませてもらったがこれまでだ。私に戦いを挑んだ事を後悔するがいい!ウォォォ!」

ドグラの鋭い手刀が、クロコダインの鎧を貫く。

だが、クロコダインはドグラの攻撃に妙な違和感を覚えていた。

クロコダイン(この男、やはりかの竜騎将バランとは何かが違う……その何かが解れば凌ぎきれるやもしれん)

ドグラ「……!クロコダイン、動きが鈍ったぞ!」

クロコダイン「しまった!」

考え事をしている間に、集中力を切らしたクロコダインの隙をドグラは見逃さ無かった。

クロコダイン「グェ!」

ドグラの拳がクロコダインの腹部にめり込む。

更にドグラは、畳み掛ける様に殴打を浴びせる。

ドゴーン!

ドグラの強烈な攻撃に、クロコダインは城壁へと打ち付けられた。

ドグラ「そのまま大人しく寝ておれ!」

クロコダインは、大きなダメージを受けつつもかろうじて立ち上がる。

クロコダイン「ふふ、俺の取り柄はこの頑丈な身体のみよ……いかに貴様が強くてもまだまだ死にわせん!」

ドグラ「あくまで我が眼前に立ち塞がると言うか……ならば」

ドグラの額から、閃光が放たれる。


クロコダイン「しまった!」

ザシュ!!

あわや閃光が直撃するかと思われた瞬間……金色のフェザーがクロコダインの眼前に現れた。

クロコダイン「これは、アバン殿の……」

ドグラ「おのれ、邪魔をしおって」

アバン「クロコダイン、危ない所でしたね」

クロコダイン「アバン殿、かたじけない」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ