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ノヴァ「アポロさん、行きましょう！」

アポロは、扉に手を掛けゆっくりと開ける。

その瞬間、辺りの風景は闇に包まれた。

リュウ「ここが……魔界？」

マァム「何も生気を感じないわ……」

サライ「おい、扉が……！？」

振り返ると、僕たちが入ってきた魔界への扉が消えていた。

アポロ「参ったな、地上に帰るには別の扉を捜さなければ……とにかく、辺りの様子を探ってみよう」
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フローラ「……」

アバン「心配ですか？弟の事が……」

フローラ「折角生きて再会出来たと言うのに、また死地に赴くなんてね……」

アバン「大丈夫。サライはそんなに弱い子ではありません……彼は私のアバン流刀殺法を極めた正当後継者ですから」
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サライ「アバン流刀殺法……大地斬！」

サライの剣が溶岩魔神の身体を切り裂く。

サライ「はぁ、はぁ……切りがないな」

アポロ「皆、こっちだ！……マホカトール！」

アポロは聖なる結界を張り、モンスターの進行を止めた。

昴「おびただしい数の魔物たちが群がってくる……もしやこれが千魔の森かもしれんな」

ノヴァ「千魔の森？」

昴「あぁ……俺の故郷、和の国の大剣豪がかつて魔界を訪れた時に足を踏入れたと言われている」

マァム「どうするの？囲まれてるわ」

アポロ「まさかこんな場所に出るとはな……」

魔界へと侵入したリュウたちは、突如無数のモンスターに襲われていた。

その場所は、千魔の森と呼ばれるモンスターの巣窟だったのだ。

ﾄﾞｼｰﾝ……ﾄﾞｼｰﾝ……

リュウ「な、何かとんでもなく大きいモンスターが来るよ」

サライ「あれは……アームライオン！」

アームライオン「グフフ、森が騒がしいと思えば愚かな人間が騒いでおったか」

二足歩行に６本の腕を持つモンスター……

現れたのは、地上では伝説とされているモンスター、アームライオンだった。

アームライオン「ガォォォォン！散れ、雑魚共よ！」

アームライオンの雄叫びに、パーティーを囲んでいたモンスターは四方に散っていく。