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昴「不味い……速く皆の所へ戻らなければ！」
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ｶｧ…ｶｧｶｧ……

アポロ「カラスの群れか……不吉な」

リュウ「先頭に何かがいるよ！」

サライ「敵か！？」

ノヴァ「やばい、見付かったぞ！？」

アポロたちを発見したカラスの群れは、ゆっくりと丘に降り立った。

？「ふむ、こんな所に人間がいるとはどうした事でしょう？もしや貴方たちはガウス将軍の手の者ですか？」

漆黒の翼にカラスの顔を持つ男が話し掛けてくる。

アポロ「ガウス将軍？何の事だ？」

？「ならば侵入者か只の迷い人か……人間の分際で魔界に足を踏み入れるとは愚かな。だがこのデスクロウに出会ったが運の付きよ」

マァム「デスクロウ？」

デスクロウ「如何にも……我はヴェルザー軍１０師団長が一人デスクロウ！」

ノヴァ「アポロさん、こいつの様子だと僕たちが魔界にいる事はまだ知れ渡っていないみたいですよ」

アポロ「あぁ、一匹残らず片付けるしかない様だな」

デスクロウ「片付ける？この私を人間が？笑わせてくれますね……不愉快です！」

デスクロウは、羽をバタつかせ憤りを露にした。

ｽﾀｯ……

ノヴァ「アポロさん、こいつの相手は僕が引き受けます。皆さんは雑魚の相手をお願いします」

アポロ「解った。無理はするなよ……」

デスクロウ「貴方……まさか一人で相手をすると言うのですか？」

デスクロウは怒りに身体を奮わせながら言う。

ノヴァ「あぁ、そうだ」

デスクロウ「舐めるのも大概にしろぉぉぉ！」

デスクロウは目にも止まらぬ速さでノヴァに斬りかかった。

マァム・リュウ「速い！」

デスクロウ「どうです……貴方には私の残像しか見えないでしょう？」

ノヴァ「……」

デスクロウは、剣を真下に構えノヴァの真上から急降下した。

デスクロウ「ハッハッハ、死ねー！」

その瞬間、ノヴァは拳を振り上げ闘気の塊を真上に向かって放つ。

デスクロウ「な……クゥエェ！」

間一髪で闘気弾を避けたデスクロウは辺りを見渡す。

デスクロウ「ど、どこに行った！？」