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2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第1章 退屈な世界

………頭が痛い。

目の前がクラクラする……

僕は本当にダイの大冒険の世界に来たのだろうか?

でも、この場所はなんとなく知っている。

ここはきっと『テラン』だ。

目の前に広がる湖の中心に『ドラゴンの紋章』を象った遺跡の様なモノがある。

ダイがバランと初めて出会った場所だろう。

?「気が付いたかい?」

考えを整理していると、不意に話し掛ける生物がいた。

竜太郎「ゴ、ゴメちゃん!?」

曰く、金色に光輝くモンスター。

曰く、この世界では何百万ゴールドにも匹敵する価値を持つスライム。

曰く、神々の遺産『神の涙』……

だけど、ゴメちゃんは神の涙に出会ったダイが願った姿。

何故僕の目の前にいるのだろう?

ゴメ「何をブツブツ言っているんだい?」

竜太郎「わ!ゴメちゃんがしゃべった……」

ゴメ「しゃべったって……当然だろう?僕は君の『ナビゲーター』なんだから言葉が通じないと話にならないよ」

竜太郎「ナビゲーター?」

ゴメ「そうさ、さては博士から何も聞いていないね?まぁいいさ、その為に僕がいるんだからね。ふむふむ、ユーザー名は竜太郎か……この世界での君の名前はリュウがいいね」

竜太郎が呆気に取られている内に、ゴメちゃんは話続けた。

どうやらゴメちゃんは、2次元移動装置の案内役の様だ。

ゴメ「リュウ、早速だけど君はこの世界で何をしたいんだい?」

僕がこの世界でしたい事……

それはやっぱり。

リュウ「ダイたちの物語の続きを知りたい」

ゴメ「ふむふむ、中々難易度が高そうだね。先ずはレベルを上げていかないと。要領は簡単だよ。リュウがいた世界で言うロールプレイングゲームと同じさ」

リュウ「いや、僕は別にダイたちの仲間になりたい訳じゃ……」

ゴメ「遠くから見てるだけって事?巻き添えくらって死ぬのがオチだよ……」

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