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ノヴァ「大魔王の怒りを買い封じられたと言うのか？」

ガウス「そうだ、グリード様は争う事を忌み嫌う純粋なお方だった」

マァム「でも……」

ノヴァ「ただ大魔王の子供だからと忌み嫌うのは勇者のする事ではない……それに僕たちは今八方塞がりだ」

マァム「そうね……私たちは解り合う道を模索しなきゃいけないんだわ。地上に戻ったらアバン先生に話してみましょう」

ガウス「かたじけない。貴公らの助力、深く感謝する」

ノヴァ「ガウス将軍、早速だが地上と魔界を行き来する扉について教えていただきたい」

ガウス「扉か……我等魔族には不要な物だ」

リュウ「じゃあどうやって？」

ガウス「『マルーラ』と言う呪文で地上で最も魔の濃い場所に行く事が出来るのだ……」

ノヴァ「魔の濃い場所？」

ガウス「バーン様が御健在だった頃に居城としていた場所等がそうだな」

マァム「死の大地……考えてみるといつも死の大地の方角からモンスターがやってきたものね」


ガウス「それと気をつけなければいけない事がある。お主達が魔界に訪れる為に使う扉だが、どれもこの千魔の森の様に魔の強い場所にあるのだ」

リュウ「でも、ここの扉は消滅しちゃいましたよ？」

ガウス「消滅したわけではなかろう。恐らく出現パターンが有るのだろう……」

ノヴァ「出現パターンか……やはり他の扉を捜す方が早そうだな。皆は今頃どうしてるだろうか？」
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アポロ「メラゾーマ！」

激しく燃え盛る炎が魔物たちを包み込む。

サライ「キリがないですね」

昴「だが、ここに地上に続く扉があると見て間違い無いだろう……」

アポロたちは、魔界北部にある『天魔の塔』に挑んでいた。

未だ誰も辿り着いた事がないその頂には地上へ続く扉があると言われている。

アポロ「このまま突き進むしかない。それしか道を切り開く術は無いんだ！」

サライ「了解しました！」

昴「御意！」
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