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一条蓮 続編

第2章 世界で一番のお嫁さん

バタンッ

夏「あ、愛実ちゃんいらっしゃい~」
愛「こんにちは」
一「ちょっと!時生ちゃん、僕にいらっしゃいはないの?」
夏「ふふ、一条ちゃんもいらっしゃい。今日は2人揃ってどうしたのかな?」
一「旅行代理店巡りしてきたんだ。ね、VIPルーム借りていい?」
夏「いいけど、多分志水が寝てると思うよ~?」
一「んー、いいのいいの、退かすから」

•*¨*•.¸¸☆*・゚

バタンッ

一「あー、重かった」

バサバサバサッ

志「うぉ?あ?いてっ……いてて」
一「はいはい、モジャは邪魔だからどっか行ってれる?」
志「は?俺が先に寝てたんだろうが。なんで退かなきゃなんねーんだよ?」
一「いちいちうるさいなー、とにかくモジャ邪魔だから。退いてくれる?」

言うが早いか、
蓮くんは志水さんが寝ていたソファの
真ん中を陣取った。

一「さ、愛実ちゃん、座って座って」
愛「う、うん。志水さんすみません。失礼します」
一「ね、何か気になったのあった?」

上機嫌の蓮くんに促されて、
ソファに腰を降ろす。

志「んだよ。河合までニヤけた顔しやがって。ちっとも悪いなんて思ってねーだろ?……んで、お前ら何見てんの?」

志水さんは私達が持ってきたパンフレットをパラパラとめくった。

志「ふーん。海外ウエディングねぇ……ってか、日本人ならここはビシッと神前式じゃねーの?」
一「ちょっと!モジャこっちに入ってこないでよ!」
志「あ?わりーな。かわいいかわいい一条クンが紋付き袴なんて着たら、七五三になっちまうもんな?」
一「はぁ?バッカじゃないの?時代はウエディングドレスなの!そんなのもわかんないの?」
志「あ?いちいちうっせーな。おい、河合。お前こんな器のちっせー男と結婚なんかしていいのか?」
一「はぁ?マジ意味わかんないんだけど!アンタみたいな鳥の巣頭のオタクに言われる筋合いないんだけど!」




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