一条蓮 続編
第2章 世界で一番のお嫁さん
一「なんとか終わった感じ?」
志「今日の客、やけにペース早くなかったっすか?」
夏「二人とも今日はお疲れさま」
グラスを片付けながら夏目さんが二人を労った。
♪Trrrrr……Trrrrr……
一「あ、僕の携帯!愛実ちゃんから?」
画面を見た連くんの顔が曇る。
一「……なんで新堂さん?」
志「ははーん。天パ、経費ちょろまかしたのバレたんじゃね?」
一「は?アンタと一緒にしないでくれる?」
夏「ね、早く出た方がいいんじゃない?新堂が電話してくるなんて珍しいし…」
一「う、うん…」
ピッ
一「もしもーし?一条です」
新「あぁ。今どこにいる?」
一「え?黒猫ですけど?」
新「河合は一緒か?」
一「え、麗子ちゃんと今頃盛り上がってると思うけどー。どうかしたんですか?」
新「………。一条、すぐに河合に連絡を取れ。今、ステラに横須賀高速でバスの横転事故の一報が入った。乗車リストのなかに……、河合の名前が載っている……」
一「えっ………?」