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一条蓮 続編

第3章 愛実ちゃん……?

──Ren's mind──


一「…………えっ?」

握っていたはずの携帯が音をたてて落ちた。

志「おい、天パ、何やってんだよ?……ったく…もしもし、志水っす。どーしたんすか?」
新「あぁ、志水か。実は河合が………」
志「えっ……河合が?」

♪Trrrrrr~ Trrrrrr~

???「もしもし?」
夏「あ、麗子ちゃん?」
麗「夏目さん?どうしたんですか?」
夏「ん?ちょっと麗子ちゃんの声聞きたくなっちゃって」
麗「やだー。そんな事言われちゃうと期待しちゃうじゃないですかー」
夏「俺は期待してもらっていいんだけど?ところで今何してたの?」
麗「え…えっと、家でDVDを…」
夏「なーんだ、だったら声掛けてくれれば良かったのに…。よかったら、これから俺とデートしないって誘いたかったんだけどな。あ、でもレディーは急には出てこれないもんね?今度さ、お店においでよ、一杯ご馳走するからさ☆」
麗「はい!ありがとうございます。約束ですよ?」
夏「もちろん。じゃぁまたね」
麗「はい。失礼します」

ピッ

一「……」
夏「………愛実ちゃん、麗子ちゃんとは一緒じゃないみたいだね…」
一「……」
志「っと…新堂さんこっちに来るって……」
夏「そう……。徹、悪いんだけど車こっちに回して来てもらっていい?」
桐「はい、わかりました」
夏「それと……疾風」
疾「わかってます。もう片付けだけなんで
大丈夫っすよ。皆さんはどうぞ行って下さい」
夏「悪いね……」
一「……」

新堂さんの言葉が。

耳に焼け付いてしまったあの言葉を……

僕は
その言葉を理解したくなくて
身動き一つ取ることができない。

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