テキストサイズ

戦場での情事高槻恋物語

第2章 喘ぎ声

「神楽、あんた雑巾掛けだから、はい雑巾。」


ポンっと神楽に美奈子は雑巾を渡し、バケツに水を汲んでくる。
そして、神楽に手渡し、
掃除場所に戻る。


「やるしか無いね。」


服の袖を適当に捲ると、雑巾を水に着け、絞る。
だが、神楽の力は弱く、水がポタポタと垂れる。


ビチャッっと、水だらけの雑巾を床に付け、タタタと、走り、雑巾掛けをする。
だが、逆にビチャビチャになり、ズルンっと、派手に転けてしまった。


「姉ェちゃんパンツけっこう良いやつ履いてんじやん!」


転けた時にスリットが捲れ、薄ピンクの下着に兵士達は、嬉しそうに言う。
だが、神楽は、バッと、スリットを押さえると、「からかわないで下さい!」と、言い、雑巾掛けをする。



始末屋の人も掃除に駆り出されてるんだ・・・・・
兵士の人も・・・・


でもあの銀髪の人は掃除に来てないみたい。
あーもう!今は掃除!掃除!


再び、雑巾を絞り、再び床を拭く。
だが、逆に、ビチャビチャになるばかりで綺麗になれない。


「おい、神楽」

「は、はい!」


突然先程上に乗っていた人物に名前を呼ばれ、思わず、力んだ返事をする。


「全然なってない全てやり直せ。」


「・・・・・・・・・え・・・・・・・・?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ