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戦場での情事高槻恋物語

第2章 喘ぎ声

「そうか」


青年は、再び、握り飯を頬張る。
またもや沈黙が続く。
青年は握り飯と、味噌汁を飲み、卵焼きも食べる。


よく食べる人だな・・・・・・


神楽は握り飯二つに対して青年は握り飯九個だ。
しかも全てビッグサイズ。


さささと青年は食事を済ませると、食器を重ね、持っていってしまった。
神楽は、何だかあの掃除の時間が、あの人に会わせてくれた。
そう思うと、掃除の事を憎くは思わ無かった。



食事を済ませ、食事を出て、部屋に戻る。
他の女子達が群がる中を通り、カバンを枕が代わりにして、寝転ぶ。


「今日は色々合ったな~」


天井を見つめ、そんな事を呟く。
あの人の声が初めて聞けた。
声は小さかったけど
でも、芯を持ってる声だった。


あ~もう!
何考えてるの私!!
これじゃあの人の事好きみたいじゃないか!
これって一目惚れ?
何かモヤモヤする


あの人の事もっと知りたい。
触れたい。
って変態か?私は!!


しばらくすると、障子が開き、金子婦長が入ってきた。
何の話だろう?
と、女子達が集まる。


「お前ら!明日はいよいよ現地入りだ!腹は括って有るだろうな?」




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