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戦場での情事高槻恋物語

第3章 戦地

しばらく戦場を歩いて居ると、岩に
もたれ、腕を押さえて居る人影が有り、そちらに向かう。


「大丈夫ですか?」


地面に座り、声を掛ける。
下を向いていた赤目がギロッと睨まれ、一瞬固まってしまう。


「あ、あの・・・・・負傷者が居るので・・・・来ました・・・・さ、眞田神楽です・・・・・・・」


そう言い、包帯を取り出す。
その間、青年の赤い目は神楽を捕らえている。


「すいません・・・・手当をしたいので・・・・手を・・・・退けて頂けませんか・・・?」


こんな事を言うのは恐縮と、思うが手を退けないと止血が、出来ない。
しかも、かなり出血が酷く、急いで止血しなきゃ行けない。


青年は、あっさりと押さえていた手を退けてくれ、作業が進みやすくなる。



まずは、消毒をしなきゃ行けない。
しかし、消毒は激痛を伴う。
だが、この際は仕方無い。
瓶のコルクを開け、「少し我慢してください。」と言い傷口に酒を振り掛けた。


「・・・・・うぐっ・・・・クソが・・・・・!」


青年が、激痛に苦痛の声を漏らす。
神楽は、大変申し訳ない気持ちになる。
だが、これも手当のため・・・・・




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