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戦場での情事高槻恋物語

第3章 戦地

「・・・・・ちくしょう・・・・・痛ェな・・・ぐっ・・・・」


ギリギリと、歯を食い縛り、激痛に耐える。
ようやく消毒が、終ると、青年は疲れはてていた。


「テメェ・・・・殺す気か・・・?」


赤い目で睨まれ、再び、ビクついてしまう。
次は止血。


「次は止血します。楽にして下さいね。」


神楽は優しく言うと、青年の腕を掴み、止血するため包帯を捲く。
青年は、その様子を赤い目で見ている。


包帯をクルクルと、腕に捲き付ける。
しっかり捲き付けないと、これだけ出血してたらかなり頑丈に捲き付けないと、血は止まらない。


ギュッギュッっと、きつく包帯を捲き付け、グルグルに縛る。
きっと、腕が圧迫され、若干痛いだろう。


「テメェ・・・・そこまでガチガチにしなくても良いだろうが?」


「すいません。止血は、きつく縛らないと、血が止まらないんです。少し我慢してください。」


そう言い、グルグルに包帯を捲きつけ、縛る。
本当は申し訳ない気持ちだ。


「はい、止血完了です。痛くしてすいませんでした。」


「手当の一環だろ?別に俺、痛みには強ェから」


バツが悪そうに言いながら、手当された腕に触れる。



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