テキストサイズ

戦場での情事高槻恋物語

第3章 戦地

「痛みますか?」


腕を押さえていたので声を掛ける。
だが、青年は「違ェよ」と短く答えると、神楽の頭を引き寄せた。


「あ、あの・・・・な、何か?」


「前々からテメーのが気になった。
俺の名前は中務白夜叉。今日からテメーの主人だ。」


顔が近づき、そう言われる。
神楽は、意味が分からなく、「じ、冗談はやめてください・・・・」と、言い、
この状況から逃れようとする。


「冗談じゃねーよ。こっち向け、兎。」


クイっと、顎を持ち上げられ、更に近距離になる。
こんなに人と、近づいた事は、初めてだ。


「う、兎じゃありません・・・・・神楽です・・・・・」


顔を背けたいが、顎を持ち上げられ、それすら出来ない。
ドキドキと、心音がうるさいくらいに響く。


「良いか?よく聞け、神楽の処女は俺が
貰う。」


「な、何を・・・・・戯れが過ぎます白夜叉さん・・・・」


「これから俺が時間を掛けてじっくり俺好みの女に調教してやるよ。」


「・・・・・・ッア・・・・・・」


ツーっと、血に濡れた指先で神楽の首筋をなぞる。
外気に触れているため、白夜叉の指は冷たく、触られた首筋に赤かく染まる。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ