テキストサイズ

戦場での情事高槻恋物語

第1章 戦場看護女子眞田神楽

男は直ぐ様来た担架に乗せられ、医務室へと運ばれ一件落着となり神楽は安堵に胸を撫で下ろした。
だが、こんな残虐な事誰が出来るのだろうか?
文句の一発でも言ってやろうと思ったが列を乱して居る事に築き、列に戻る。

宿舎の中に入ると、与えられた部屋が有るらしく、「金子婦長戦場看護女子」と書いてあった。
女子は部屋に入り、早くも我が家の様にくつろぐ。
「注目!あんた達!銀髪で目が赤い人には絶対挨拶しなさいよ!絶対!分かった!?」
金子婦長の剣幕に一同は引きつつも「はい」と、返事をした。

それにしても銀髪で目が赤い人って居るのかな?
荷物を整理しながらそんな事を考える。
やがて、周りは、更にくつろぎ、中には眠ってる者もおり、驚く。
やはり輪に入れない神楽は、持ってきたミネラルウォーターを手にすると、襖を開け、外に出た。

宿舎のソファーに小さく座り、ミネラルウォーターを飲む。
喉が渇いて居たため、ゴクゴクと勢い良く飲む。
すると、扉が開かれ、長身の青年が片手に三ツ矢サイダーを握り、ドカッと、神楽の横に座った。
「う、うわっ!」
行きなり、隣に座られた為、思わず、ビックリしてしまい上ずった声が出る。

青年は、神楽をしばらく見ると、目を反らし、三ツ矢サイダーを飲む。
この状況をどうして良いか分からない。
とりあえず挨拶をしないと。
「こ、こんにちは。」
だが、神楽の挨拶など青年は気にも止めず、三ツ矢サイダーを飲み干し、ソファーから立ち上がると、出ていってしまった。

何て冷たい人!!
冷血漢!
悪魔!
心の中で散々罵り、ミネラルウォーターを飲み干す。
バンっと勢い良く、机に置くと、去ろうとしたが、怒っても無駄かと、思い、ペットボトル入れに、青年が飲んでいたペットボトルも持つと、ペットボトル入れに入れてやった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ