
Goddess of victory
第2章 第2章 逃げなきゃ。
「お前は、日本の者だな」
顎を掴まれ少し上を向かされている
あ!これが世に言う顎くい?!
なんて、呑気な事を考えていたが
心臓はあり得ないぐらいドキドキしていた
もちろん、悪い意味で……。
「この国の言葉がわからないのか、なるほど」
私がなんの反応も示さないのを見た彼は勝手に解釈してくれた
いや、でもその方が助かるかも
「なら、鳴かせればいいだけのこと」
そう言って、ニヤリと笑う彼
私は、焦りながらすぐに答えた
「話せます!!」
彼は、瞳をすっと細くした
