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Goddess of victory

第1章 第一章 捕らわれた唇

遠くから馬の足音がする

その足音が近づくにつれて、私のなかの何かが危ないといっている

足を動かすスピードを早めるがそれでも足音は近づくばかり

すぐ後ろで音がしたと思った次の瞬間

私の前には、黒い布に覆われた男が一人馬にまたがっていた

なぜ、私の前で止まっているのかもわからず彼を見つめるけど彼はなにも言わない

そして、唯一見える彼の瞳を見たとき

異常なくらい脳が危険信号をだしてきた

カレハアブナイ キケン

私は、とっさに目をそらしい、きた道を戻ろうと後ろを向こうとした時

 「この国のものではないな」

地を這うような威圧的な声が聞こえた

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