彼女の恋愛
第4章 【仮】彼女
中に入ると見やすい席は既に埋まりカップルシートしか空いていなかった
前にいた菫が陽に声をかけた
「矢川〜そっちに座ればチューしても誰にもバレないよ♡」
「しねーよw」
くるみは菫に呆れつつ他の席を探すのも面倒だったので大人しく言われたシートにカバンを置いた
「どっか行くの?」
「始まる前にお手洗いと飲みもの買ってこようと思って」
「俺も行くよ!」
「う〜ん、でも悪いし、さっきのカフェラテのお返しで何か買ってくるよ?」
「俺も一緒に行くよ。ん!」
陽はくるみに向けて手を伸ばし、くるみは照れながらもその手を取った
お手洗いを済ませてロビーに行くとフードコーナーの前に陽がいた
「くるみ、何する?」
「う〜ん、ピーチティーにしようかな〜悩むな」
「どれと悩んでる?」
「アップルジュース!ここのつぶつぶで美味しいんだよね」
「じゃあ俺それにするから半分こしよ?」
「え? いいの?」
「おう!あ、あとチュロスも食お」
飲みものを買って席に戻ると予告が始まった
予告にしばし見入ってると陽が急に耳元に顔を近づけた
「チュロス食べる?」
静かに声をかけようとした陽だが、吐息が耳にかかり耳が弱いくるみはビクついてしまう
「ひゃっ!」
「? 大丈夫?どうした?」
「あぅ! だ…大丈夫だから!」
くるみはくすぐったくて身を捩らせたが陽が心配しているのを感じて説明しようと同じように陽の耳に口を近づけた
「耳、弱くてくすぐったかったの。驚いてごめんね?」
今度はくるみの吐息が陽の耳にかかる
それと同時に飲みかけの甘いピーチティーの匂いがふわりと香り陽は何とも言えない気持ちになった
チラッとくるみを見ると何もなかった用にスクリーンを見ている
サラッとした肩までかかる髪、切れ長の猫目、ピンク色の頬、普段は派手な菫の隣に居るから目立たないが、くるみはなかなか可愛い容姿をしている
おまけに今日はデニムシャツにパーカーワンピとカジュアル好きな陽の好みの服装だった為、いつも以上に魅力的に見えた
予告が終わり本編に入り館内はより一層暗くなった
陽は1度ブルブルッと顔を振って理性を保ちくるみの右手をぎゅっと握った
くるみは1度チラッと陽をみてニコっと笑うと再び視線をスクリーンに戻した
前にいた菫が陽に声をかけた
「矢川〜そっちに座ればチューしても誰にもバレないよ♡」
「しねーよw」
くるみは菫に呆れつつ他の席を探すのも面倒だったので大人しく言われたシートにカバンを置いた
「どっか行くの?」
「始まる前にお手洗いと飲みもの買ってこようと思って」
「俺も行くよ!」
「う〜ん、でも悪いし、さっきのカフェラテのお返しで何か買ってくるよ?」
「俺も一緒に行くよ。ん!」
陽はくるみに向けて手を伸ばし、くるみは照れながらもその手を取った
お手洗いを済ませてロビーに行くとフードコーナーの前に陽がいた
「くるみ、何する?」
「う〜ん、ピーチティーにしようかな〜悩むな」
「どれと悩んでる?」
「アップルジュース!ここのつぶつぶで美味しいんだよね」
「じゃあ俺それにするから半分こしよ?」
「え? いいの?」
「おう!あ、あとチュロスも食お」
飲みものを買って席に戻ると予告が始まった
予告にしばし見入ってると陽が急に耳元に顔を近づけた
「チュロス食べる?」
静かに声をかけようとした陽だが、吐息が耳にかかり耳が弱いくるみはビクついてしまう
「ひゃっ!」
「? 大丈夫?どうした?」
「あぅ! だ…大丈夫だから!」
くるみはくすぐったくて身を捩らせたが陽が心配しているのを感じて説明しようと同じように陽の耳に口を近づけた
「耳、弱くてくすぐったかったの。驚いてごめんね?」
今度はくるみの吐息が陽の耳にかかる
それと同時に飲みかけの甘いピーチティーの匂いがふわりと香り陽は何とも言えない気持ちになった
チラッとくるみを見ると何もなかった用にスクリーンを見ている
サラッとした肩までかかる髪、切れ長の猫目、ピンク色の頬、普段は派手な菫の隣に居るから目立たないが、くるみはなかなか可愛い容姿をしている
おまけに今日はデニムシャツにパーカーワンピとカジュアル好きな陽の好みの服装だった為、いつも以上に魅力的に見えた
予告が終わり本編に入り館内はより一層暗くなった
陽は1度ブルブルッと顔を振って理性を保ちくるみの右手をぎゅっと握った
くるみは1度チラッと陽をみてニコっと笑うと再び視線をスクリーンに戻した