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彼女の恋愛

第10章 暴走彼女

くるみは下に降りると寝ていた布団を畳んで、制服に着替えてダイニングに向かった

「くるみちゃんはここ座って?」

マミーの言った席に座ると焼き立てパンと自家製のかぼちゃスープを出してくれた

他にもベーコンエッグにほうれん草とヤングコーンのバターソテー、レタスとパプリカのサラダと豪華な朝食だ

「葵ー!楓ー!下に降りてご飯食べなさーい!くるみちゃんはあの子達待ってたら冷めちゃうから先に食べてね」

5分くらい経って二人は降りてきた

葵はくるみの隣に座って、楓はくるみの正面の席に座る前に立ったまま謝った

「くるみちゃん昨日は勝手に連れ出した挙句、調子に乗って酒まで飲ませてすみませんでした」

深々と頭を下げる楓だが可愛らしい顔の右ホッペには大きな湿布、所々に引っ掻き傷と絆創膏が貼ってある

「私は大丈夫ですが…楓さん、大丈夫ですか?」

「俺もあまり記憶なくて…右のホッペは朝起きたら腫れてたの。引っ掻き傷は55歳の凶暴な主婦にやられたんだけど、くるみちゃん何か覚えてる?」

「すみません…私もあまり」

楓も席に座って食事を食べ終わる頃にただいまーと菫が帰ってきた

「くるみ!大丈夫だった〜?楓のアホが本当にごめんね〜!」

「菫、私こそごめんね。妹達が迷惑かけなかった?」

「全然!ちょー良い子達で妹欲しくなったよ〜。なっちゃんとむっちゃんとお風呂に入ろうとしたんだけど折角だからって銭湯行ってさ、我慢大会したり男を惑わす練習したり楽しかった〜♡」

「小学生に何変なこと教えてるんだよ」

葵が冷静に突っ込む

「はぁ?なっちゃんチョーませてるから!さすがくるみの妹だよ」

「…それどういう意味よ?」

くるみが菫を睨みながら聞く

「だってくるみも矢川とヤりまくってっから相当エロ…」

「ちょっとすみれー!!!」

顔を真っ赤にして大きな声を出すくるみに再度葵が突っ込む

「くるみちゃんはエロいよ」

「な、何でですか⁉︎」

「確かにジーナより全然エロいよね」

楓も同意する

「お二人までやめてください!」

くるみが耳まで真っ赤にして言うとマミーにトドメを刺された

「くるみちゃんはエロカワイイってやつなのね♡ 私も若い頃はねー」

「「朝からやめろ!」」
「朝からやめて〜!」

葵、楓、菫が同時にマミーを制止したのでくるみは吹き出してしまった

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