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彼女の恋愛

第10章 暴走彼女

相悟はくるみを見て今まで見たこともない笑顔をした

「見ないでよ…」

ムギュッと相悟のホッペをつねると痛い…と言いながらほっぺをさする

(イケメンってなんかずるいな…気がなくてもドキドキしちゃう)

ロビーで精算してラブホを出ると相悟が駅まで送ると一緒に歩いた

「なんで駅にいたの?」

「菫の家に届ける菓子折り選んでたの。昨日いろいろ迷惑かけちゃったから」

「一体なにしたの?」

「飲酒とかいろいろ…」

「うわー、くるみちゃんが飲酒とか似合わない。それでなんで菫の家に迷惑かけたの?

「楓さんにバーに連れて行かれて葵さんが酔いつぶれた私を家に連れてきてくれたの」

「なるほどね。松岡家のイケメン双子もくるみちゃんに夢中なんだ」

「そんなんじゃないよ。菫の友達だから良くしてくれるんだよ」

「まったく!陽の気苦労がわかる気がする…俺が一緒に謝ってあげようか?」

「相悟くんが菫の家に行ったらお兄さんたちに絞められちゃうよ?」

「そのまえに菫に絞められるよ」

二人で笑いあうと駅前に着いた

「残念、着いちゃったね」

「送ってくれてありがとう。じゃあ、また学校でね」

「くるみ…俺諦めない」

「…だめだよ。仮に私が陽と別れて相悟くんを好きになっても相悟くんとは付き合えない」

「どうして?」

「菫を傷つけたくないから」

「…それでも俺はくるみが好きだ」

「相悟くん困らせないで?」

くるみはちょっと困った顔をすると相悟はごめんと謝った

「じゃあね、家帰ってゆっくり休んで?」

「くるみちゃんも早く帰りなよ?ばいばい」

相悟と別れてくるみは足早に菫の家に向かった

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