彼女の恋愛
第10章 暴走彼女
くるみが止めようとしたが瑛人は振り替えもせず行ってしまった
「なつみ!本当にいいの?瑛人くんに謝るなら今しかないよ?」
「…なんで私が謝るのよ」
「くるみ〜、なっちゃんは大地ってやつと付き合いたいんだから、これでいいんじゃないの?出来れば後腐れなく別れた方が良かったけど〜?」
「瑛人くん良い子じゃない。なつみの我儘に付き合える子なんてなかなか居ないよ?」
「…」
「なつみ?」
「…なんでだろう。別れたら肩の荷が降りると思ったのに…すごく胸が痛いよ」
ポロポロと大粒の涙がなつみから溢れた
「なっちゃん…あんた、早くおいかけなよ!」
「そうだよ!早く行かないと帰っちゃうよ!」
くるみと菫が言い聞かせようとしたがなつみが首を横に振った
「私今まで瑛人に沢山迷惑かけてきたし、さっき本気で傷つけちゃった…今更謝って元どおりなんて出来ないよ…」
「何言ってんの!そう思うなら本気で謝りなよ〜」
菫がなつみの肩を抱くとなつみは俯いた
「瑛人のあんな怒った顔、初めて見た。もうダメなんだよ…」
わーっと子供のように泣くなつみに菫はよしよしと頭を撫でた
くるみは意を決してなつみの手を掴み、玄関に走った
「お姉…やめて」
「泣くなら瑛人くんにフラれて泣きな!今ここでメソメソすんな!」
後ろから菫がなっちゃん!ファイトー!と後押しをした
くるみとなつみはサンダルで飛び出した
二人で全力で走るとトボトボ放心状態で歩いている瑛人の後ろ姿を見つけた
「瑛人くん!待って!」
「お姉さんとなつみ?」
「はぁはぁ…追いついて…はぁ…良かった」
なつみはくるみの後ろでモジモジしていたが、くるみがバチんと背中を叩いた
「瑛人…」
「なんだよ。まだなんかあるのかよ」
「私…ごめんなさい。瑛人の困った顔を見るのが好きで、我儘言う内にどんどんエスカレートしてた…」
「ドSか!」
「違くて…しょうがないなって何でも許してくれる呆れたような笑ってるような瑛人が大好きなの…」
「…」
「いっぱい傷つけてごめんね。勝手だけど私…」
「ったく!しょうがないな」
瑛人はなつみの涙をハンカチで拭き取った
「お前の我儘に付き合えるのは俺くらいだからな?ちゃんと覚えとけよ?」
「瑛人…」
なつみは瑛人の首に両手を回し、キスをした
「なつみ!本当にいいの?瑛人くんに謝るなら今しかないよ?」
「…なんで私が謝るのよ」
「くるみ〜、なっちゃんは大地ってやつと付き合いたいんだから、これでいいんじゃないの?出来れば後腐れなく別れた方が良かったけど〜?」
「瑛人くん良い子じゃない。なつみの我儘に付き合える子なんてなかなか居ないよ?」
「…」
「なつみ?」
「…なんでだろう。別れたら肩の荷が降りると思ったのに…すごく胸が痛いよ」
ポロポロと大粒の涙がなつみから溢れた
「なっちゃん…あんた、早くおいかけなよ!」
「そうだよ!早く行かないと帰っちゃうよ!」
くるみと菫が言い聞かせようとしたがなつみが首を横に振った
「私今まで瑛人に沢山迷惑かけてきたし、さっき本気で傷つけちゃった…今更謝って元どおりなんて出来ないよ…」
「何言ってんの!そう思うなら本気で謝りなよ〜」
菫がなつみの肩を抱くとなつみは俯いた
「瑛人のあんな怒った顔、初めて見た。もうダメなんだよ…」
わーっと子供のように泣くなつみに菫はよしよしと頭を撫でた
くるみは意を決してなつみの手を掴み、玄関に走った
「お姉…やめて」
「泣くなら瑛人くんにフラれて泣きな!今ここでメソメソすんな!」
後ろから菫がなっちゃん!ファイトー!と後押しをした
くるみとなつみはサンダルで飛び出した
二人で全力で走るとトボトボ放心状態で歩いている瑛人の後ろ姿を見つけた
「瑛人くん!待って!」
「お姉さんとなつみ?」
「はぁはぁ…追いついて…はぁ…良かった」
なつみはくるみの後ろでモジモジしていたが、くるみがバチんと背中を叩いた
「瑛人…」
「なんだよ。まだなんかあるのかよ」
「私…ごめんなさい。瑛人の困った顔を見るのが好きで、我儘言う内にどんどんエスカレートしてた…」
「ドSか!」
「違くて…しょうがないなって何でも許してくれる呆れたような笑ってるような瑛人が大好きなの…」
「…」
「いっぱい傷つけてごめんね。勝手だけど私…」
「ったく!しょうがないな」
瑛人はなつみの涙をハンカチで拭き取った
「お前の我儘に付き合えるのは俺くらいだからな?ちゃんと覚えとけよ?」
「瑛人…」
なつみは瑛人の首に両手を回し、キスをした